レンの手を乱暴に上着から離して、ジンが上着を整えると、

「平気だ。気にするな」

あたしに向かってこう言って、足のガムテープもはがし始める。

「だって、こんな……」

あんなに、血が……。

拘束を外してくれる手を止めて、ジンが自分の眼を指差す。

「俺はロボットだから平気だ。コアの起動プログラムを補助に使って、再生を続けられる」

「……そうなの?」

「ああ」