レンの絶叫が耳を突く。

ドアの向こうに全力疾走してくるレンとジンの姿が見える。

けど、じわじわ遠くなっていく。

「ウソウソっ、やだやだやだあーっ!!」

体勢立て直して、ドアに取りつこうとしたところで、そのドアを閉められた。

窓越しにふたりの姿を目で追っていたら、両手を掴まれ、手首にべたっとした感覚が走った。