「どうしてって……」

言い淀むレンの肩をポンとひとつ叩いて合図して、それからあたしに向かってジンが、

「一緒に行こう」

相変わらず落ち着き払った声は、あたしを完全に子供扱いしているように感じた。

「あんたなんか来なくていい、ひとりで行くし!!」

「あ、じゃあ、俺が一緒についてくよ、な、リッカ」

「レンも来なくていい!! ひとりにして」

レンの腕を振り払おうともがくけど、放してくれない。