Replicant・Lover's-L No.6

ちゅうっと音を立てるくらい、強く吸いたてる。

ジンの身体が一瞬びくりと動く。

上目遣いでジンの表情を窺うと、あたしから顔をそらしたまま、目を閉じている。

満足するまで吸って、唇を離すと、赤い痕が出来た。
指でその痕を押す。

「へへへっ、あたしのものって印付けといた」

ジンの目が開き、あきれたように見下ろしてくる。

「まだ、酒が残っているようだな?」