Replicant・Lover's-L No.6

「『リッカ』でよろしいですか?」

「……うん」

「それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい」

彼の背中にまわした手により一層力を込め、ぎゅっと抱きしめる。

やや間があって、その力強い手があたしの右肩を掴んだ。

「何をしている?」

低く、いつも通り落ち着いた声があたしの耳元をくすぐる。

「エッチ、……しよ?」

あたしはジンの心臓の部分のちょっと上辺りに唇を押しつけた。