Replicant・Lover's-L No.6

重たい身体を引きずって、明かりを頼りに暗いひとりの世界へ帰ろうとして、ふと、足を止めた。

いつも誰かに見張られているのは籠の鳥みたいで窮屈だけど、誰もいないのは寂し過ぎて耐えられなかった。

お風呂場のドアノブに手をかける。

脱衣所の端に置いてある段ボールから、ボディ専用のパッケージをひとつ手に取り、鏡の前の小物置きに並んだコアの一つをつまみあげた。