その日は、夜中に目が覚めた。 真っ暗な、ひとりの寝室。 ……あ、トイレ。 いつも通り、お風呂入って、レンを相手に晩酌したけれど、今日はいつもより一本ビールが多かったせいか、トイレで目が覚めてしまった。 ぼんやりと床を照らすフットライトの明かりを頼りに起き上がり、トイレに向かった。 静かなリビングを通り抜け、お風呂場の隣のトイレへ入り用を足した。