お風呂からあがると、ジンがラブチェアに座り、その背もたれに後ろからレンが腰掛けジンの肩に手をまわして、何か話しかけている様子だった。

「何やってんの、あんた達?」

あたしが声をかけると、レンが顔をあげて、へらへら笑い、

「ぼく達、今の間に仲直りして、お友達になりました」

などとほざきやがった。

ジンが明後日の方向へ顔を向け、長く、ながーく、息を吐き出した。

ま、喧嘩しないなら、いっか。