レンが右の拳をジンの左頬へとめがけて突き出す。

レンの上着の裾が翻る。

ジンはそれを払い退け、

次の左顎へのパンチもギリギリで避け、

右脚からの回し蹴りを左腕でガードしたけれど、その衝撃の全ては防ぎきれず、右わき腹をあたし達がさっきまで夜食を食べていた食卓に強く打ちつけた。