Replicant・Lover's-L No.6

「別に車の中じゃなくても、ふたりっきりの時でいいわよ」

車が駐車スペースにきっちり入りエンジンが止まる。

ヨシダがジンの方を向くと、ジンは相変わらずの無表情でヨシダに首を捻っていた。

「まだ、一度もふたりきりになった事は無い」

その言葉にヨシダが眉をひそめる。

「え? 夜ふたりっきりでしょ?」