そうしてボクは喫煙村



通称『たばこ村』



に到着した。





はじめは緊張したが。



道案内通りいくと



近づくにつれ



たばこの煙がぷうんと漂い



いても立ってもいられなくなり



ボクは、



足早に駆け出した





「喫煙村へようこそ」



の、



看板をくぐると。



そこいら中モクモクと



真っ白い煙が目に染みた。





さすが、



解禁になって



真っ先に駆け付けた人たちだ。



例に漏れず、



ボクもその中の、



1人だった。





ボクはおずおずと



人波に分け入り、



たばこを買って一服した。





居住の手続きも、



後まわしにして。