その日、カグの退院パーティーが行われた。
ミイコは2時間だけ時間がとれた。
「カグ退院オメデトォ」
パンパンと、クラッカーの音とともに、パーティが始まった。
目の前には、お好み焼きが並んでいる。
「うまそうやなぁ」
カグが、目を輝かせていった。
「今日は、カグのためのパーティーなんだから、じゃんじゃん食べてナ。」
ミキが言った。
「あたしも、手伝う!」
マイがたつと、
「マイは、今日はカグのパーティーなんだから、マイも楽しんで!」
ミイコがマイを、無理やりすわらせて言った。
「でもっ。」
「はい。ペプシ飲んで!!!」
「うん。」
「楽しむんだよ。」
「うん!」
マイはニッコリほほえんだ。
するとカグはいきなり、マイの髪にふれた。
「なに!?」
「お前、髪のびたなぁ」
「あ、うん。」
「なんか、染めてんのか染めてないのか分からんなぁ」
「そうなんだけど。」
「だけとなんや?」
「自分で染めんの大変やし。」
「...また、染めたろか???」
「ええの?」
「ええで。」
「ありがとぉ」
「この前の、色でええ?」
「うん!」
テルオが冷やかしてきた。