マイは、静かに話し始めた。
「今は、3時か。6時には皆来るからね。」
カグに変化はない。
マイは、カグの手をギュッと握りながら話始めた。
「ねぇ。カグ....はじめ会った日の事覚えてる?
 あの日、ミイコに会ってなかったら...カグにも会ってなかったかなぁ。」
マイの声が震えてきた。
「あの日な、カグの髪踏んでもうたやん。その時カグすごい怒って、第一印象最悪やっ たね。
 それから、カグの事正直...嫌いでな...でもテルオの事でカグ、走って追いかけてき てくれたやん...ほんまに、嬉しくてな。
 それから、カグとの喧嘩楽しいしな。
 気づいたら、好きになってたんよ。
 でもな、花火の日.....何にもできんくてほんまにごめん。
 なのに、髪染めてくれて優しくて、気ぃ使ってくれただけでええんよ。って、言って くれた時ほんまに嬉しくてな。
 それから、同窓会の時にでんわくれたやん?
 あれな、めっちゃ嬉しくてな.....はいはいはいとか、いいてもうたんよ。」
マイの目からは大粒の涙がこぼれていた。
「カグが、白浜に行くときもな...言ってくれんくてほんまに、ショックでな。何で?  って、思ったんよ。でも、カグ.....ちゃんと言ってくれてすごい嬉しくて。
 あの時、ほんまにキスしたかったんやで............」
それから、マイは今までの思いをカグにつげた。
そのころ、マイの顔はぐちゃぐちゃになる位に涙でいっぱいだった。