…11年前…






音羽と俺は家が隣り同士で
2才上だった俺に,君は兄の様に慕ってくれてた…。


言葉が喋れない俺でも…。



『和樹[かずき]お兄ちゃんっ♪
音羽と一緒に遊んでぇ?』



返事ができない俺の意思をうかがう事なく,
いつも君は無理矢理引っ張りだし
俺を連れ回す…。



そんな君が可愛くて
愛しくて…
たまらなかった。