当然の事のように
千穂は俺の部屋に泊まる

部屋に招き入れると
千穂はキョロキョロと
部屋を見回していた

そんなに珍しいのか?

『彼女居ないの?』

唐突な質問だった

彼女が居るとでも
思ったのか?

『居たら千穂を
呼んだりしないよ』

千穂は微笑んだ

千穂にビールを渡し
乾杯をした

千穂と飲むビールは
美味かった

誰と飲むよりも
断然美味かった

今こうしている事が
奇跡のように思える

千穂が隣にいて
笑っている事さえも

いつもより興奮していた

小さな子供のように
はしゃいでいた