次の日

俺は彼女に別れを告げた

泣きながら
別れたくないと俺の
服を掴んだ彼女の手を
ゆっくりと振りほどいた

『俺たちは一緒に居ても幸せにはなれないから』

潤んだ瞳で俺を
睨みつけた彼女

ごめんな…

もうその言葉しか
出てこなかった

何度も何度も謝った

生徒会の中では
居心地が悪くなる

わかっていたけど
もう彼女と一緒に
居る事は出来なかった

千穂を想うたびに
胸を痛くした

俺と千穂は体の関係は
あっても、付き合ったりするような仲では
なかった

それでも千穂の存在は
俺の中で一番だった

だから彼女とはもう
一緒には居られなかった