会場に付いて、すぐに
受付を済ませた

部屋で荷物を置き、
一息ついた

そして今回参加全員の
名前が載った資料に
手を伸ばした

その時に自分の部屋に
荷物を置いた彼女が
俺の部屋に来た

俺は快く招き入れ、
資料を一緒に見始めた

知ってる名前なんかない

ただ流し見をしていた

それなのに…

一つの名前で目が
止まった

“山下千穂”

千穂なのか?

まさか、本当に?

ただの同姓同名か?

奇跡?

そんな事あるわけない

『大介?』

ページをめくる手が
止まったままだった

俺は彼女の言葉さえも
耳に入らなかった