千穂の笑顔が俺を
安心させた

こうして食事をするのは1ヶ月ぶりだろうか

久しぶりに会った
気がしていた

美味しそうに食事を
する姿は変わらない

ただ益々千穂は
綺麗になった

いい恋愛をしている
からなのか?

何も聞く事も出来ない

あれからもう一年も
経ってるってのに

まだ続いてるのか?

今目の前に居る千穂の
事を俺は何も知らない

傍にいるようで
とても遠くに居る

俺は同級生と
飲んだ話をしていた

千穂はちゃんと顔を
思い出せないよと
笑って言った

そうだよな

千穂にとっては
どうでもいい奴ら
なのかもしれないな

そんな他愛もない話を
ずっと続けていた

それがいつもの
パターンだったから

いつもと変わらない
ように話していた

そして食事を終わらせてまた今度ねって
手を振って帰っていく
千穂を見送った

いつもの事だ

それでいいんだよな

俺たちはこれでいい