また千穂との繋がりを
持てた俺は、単純に
嬉しい感情が湧き上がる

もう諦めたはずの
千穂への想いがまた
加速し始める

一つの迷いもなく
俺は千穂への想いを
前進させていた

千穂の気持ちも
考えないままに
俺の気持ちだけが
先走っていた

恋する気持ちをまた
呼び起こしていた

しばらく忘れていた
その気持ちを

新鮮なままの気持ち

自分の年なんかも
忘れてしまっていた

千穂を好きなんだって
思えるだけでいいと
その時は思っていた

うまくいかないなんて
少しも考えなかった

愚かすぎたんだよ、俺

それを思い知る事を
まだ俺はわからないまま愚かな俺は、夢を
抱いて眠っていた