デスク前のパソコンは
同じ画面がランダムに
動いていた

俺の頭の中は
止まったままなのに

千穂が流産した

未婚のまま産もうとした子供を流産した

その父親は誰なんだ?

あのままの恋愛を
続けた延長線上なのか?

それとも新しい男か?

辛かっただろう

きっと俺が想像するよりずっと辛かったはずだ

千穂は我慢強いから

きっと笑って大丈夫
なんて言ってるんだろう

だけど悩んでるはず

だから眠れずに
夜中まで起きてるんだ

俺にしてやれる事は
何だろう?

俺が話かけたって
ちゃんと答えてくれる
はずだよな

今千穂の気持ちが
ひとりぼっちならば…

千穂が居なくなった
穴を埋めようとして
痛い目に遭った俺は
まだ千穂を求めていた

何を言われようと
無視されようとも
千穂に会いたいと思う
気持ちが強かった

会いたくて、会いたくて眠れずに荒れた日々を
送っていた俺

千穂に会いに行こうと
決めた

もう迷いはなくなった

辛いはずの千穂を
俺が受け止めてやる

千穂の気持ち全部を
俺に預けて欲しい