慣れない環境の中で
すぐに先生と呼ばれて
しまうその存在

新人同様なのに、すぐ
先生と呼ばれて
命を預けられてしまう

医師はそんな存在

大事にされる存在

わかっている

歓迎会の会場では
若い看護士から、色々と質問ばかりされる

一番最初の質問は
‘結婚してるんですか’その答えをNOと言った
その瞬間から
あからさまに態度を
変えてくる女達

もちろん女に興味が
湧かないわけじゃない

でも痛い目に
遭ったばかりの自分

それに看護士と
付き合うつもりは
全くなかった

なるべく女を
寄せ付けないようにした

なぜだろう

それでも女は
近寄ってくるんだ

贅沢な悩み？

そんなつもりじゃなく
俺にはマジでウザかった

人の命を預かってる
んじゃないのかよ

俺には女には見えない

ただの仕事仲間

ただそれだけだった

信頼し合いながら
築いていく繋がり

失われていく命や
救われる命

全部俺たちに
懸かっているんだ