キラキラ光るネオンに
苛ついた

ネオンの光で
星さえ見えない都会の
空を見上げて呟く

『麻美…』

この声は届かない

どんなに叫んでも
麻美には届かない

もう俺に残された
手立てはなかった

麻美の事、何も
知らなかったんだ

今まで麻美の
何を見ていたんだ

今こうなってから
気付いても遅いのに

あんなに愛してたのに

俺を愛してるって
言ったじゃないか

嘘だったのかよ

俺のプロポーズも
全部無駄だったのかよ

置き去りにされた俺は
自分の行き先を
見失っていた

生きてる意味さえ
わからなくなった