このまま麻美のペースに流されてしまうのか

麻美はどうしたいのか

このままだと俺は
麻美を襲ってしまう

ダメだ…

自分を抑えつける

なのに…

麻美が俺に触れた

そっと…

軽く…

指先だけを…

そして俺を見つめた

俺は自分を抑えて

『何か言いたい事が
あったんじゃないか?
寂しかっただけか?』

『ずっと大介に
会いたかった。ずっと
花屋で待ってたの。
でもこんな再会に
なるなんて…』

麻美はずっと俺の目を
見つめたまま言った

『会いたかったって
俺たちそんなに
親しいわけじゃないし』

『大介が好き』

麻美は恥じらいもなく
その言葉を口にした

『お互いの事まだ
わかんないだろ。
麻美だって、俺を
知ったら、嫌になる
かもしれないだろ』