ちょっとした疎外感を
感じていた

そんな俺の前に
現れたのが、毎朝電車で一緒になる子だった

俺が乗る駅の少し先から乗ってくる

制服を見ても
どこの高校かは
俺にはわからなかった

セミロングの髪を
少し茶色に染めていた

彼女はいつも1人だった

乗る時も降りる時も

あまり混まない電車
だったせいで、
彼女の傍に居る事は
なかなか無い

それでもなぜか、
毎日彼女が電車に
乗ってくるのを
心待ちするようになった

これが恋なのか…

実際わからなかった

久しぶりにドキドキを
味わっていた

でも声をかける事も
出来なかった