「紗雪様?」 「どうかした?」 「それはこちらのセリフです」 「なんでよ」 一歩ずつアキトに 近づいていくあたし。 そして。 アキトの首に腕を回して言ったの。 「今夜はあたしを食べない?」 ってね。 まぁ ほんの冗談のつもりだったんだけど。 やっぱり アキトには通用しなかった。