「大体さ、確かにあそこは校内では告白スポットだけど、表の通りからは丸見えだってわからなかったのかよ。あんな目立つ所でキスなんてしたら誰かに見て下さいって言っているようなもんだろうが。もう少し場所を考えろよ」
「…なっ!どう言う事?そう言えばさっきから見ていたような口ぶりで…もしかして見てたの?」
「偶然通りかかったら見えたんだよ。見ようとして見た訳じゃない」
「…のぞきじゃん」
「止めろよその言い方。人聞きの悪い。見せられたんだ。見たくもねぇのにさ。慰謝料取るぞ」
「うわ、なにそれ?ドケチ!女子高生から慰謝料取るってどういう社会人よ」
「おまえなぁ。あんなもん見せられた俺の身にもなれよ。すげぇビックリして心臓発作でも起こすかと思ったんだぞ」
「…どういう意味よ」
「おまえあのときすげぇ悲しそうに泣いてたからさ。気になってた。でも今日、宙だっけ?あいつを見て理由が分かったよ」
「…響先生」
「あいつキスが下手だったんだろ?歯でもぶつけたのか?あ、鼻か?低い鼻が益々低くなったらそりゃ泣くわな~」
バコッ!
「…って~~!運転中だって言ってるだろうが!」
「生命を危機にさらしたくなかったら、その口を閉じて運転したほうが良さそうですよ。あたしは別に先生と一緒だったら構いませんけど、先生は死にたくないでしょう?」
―― あたしは別に先生と一緒だった構いませんけど ――
千茉莉が思わず口走ったその言葉に胸が高鳴った。
意味なんて無かったのかもしれないが、それでも嬉しくて堪らなくなる。
…やっぱり俺、千茉莉に本気なんだろうか。
「…なっ!どう言う事?そう言えばさっきから見ていたような口ぶりで…もしかして見てたの?」
「偶然通りかかったら見えたんだよ。見ようとして見た訳じゃない」
「…のぞきじゃん」
「止めろよその言い方。人聞きの悪い。見せられたんだ。見たくもねぇのにさ。慰謝料取るぞ」
「うわ、なにそれ?ドケチ!女子高生から慰謝料取るってどういう社会人よ」
「おまえなぁ。あんなもん見せられた俺の身にもなれよ。すげぇビックリして心臓発作でも起こすかと思ったんだぞ」
「…どういう意味よ」
「おまえあのときすげぇ悲しそうに泣いてたからさ。気になってた。でも今日、宙だっけ?あいつを見て理由が分かったよ」
「…響先生」
「あいつキスが下手だったんだろ?歯でもぶつけたのか?あ、鼻か?低い鼻が益々低くなったらそりゃ泣くわな~」
バコッ!
「…って~~!運転中だって言ってるだろうが!」
「生命を危機にさらしたくなかったら、その口を閉じて運転したほうが良さそうですよ。あたしは別に先生と一緒だったら構いませんけど、先生は死にたくないでしょう?」
―― あたしは別に先生と一緒だった構いませんけど ――
千茉莉が思わず口走ったその言葉に胸が高鳴った。
意味なんて無かったのかもしれないが、それでも嬉しくて堪らなくなる。
…やっぱり俺、千茉莉に本気なんだろうか。



