ヘンタイ横暴医者は撤回するよ先生。

全然横暴なんかじゃない。

メチャクチャ優しいじゃない。

自分の中にある何かが目覚めていくようだった。

今までに見てきた先生の表情一つ一つが浮んでは消えていく。

先生の香りのする白衣をキュッと握り締めて、自分の奥底にある気持ちを引き上げるように探って引き寄せる。

もう、この気持ちを隠す事も、目をそらす事もできそうになかった。



認めなくちゃいけない。



この気持ちを言葉にするならば…

きっと一つしかないはずだ。


すき…。


響先生が好き…。



あたし…先生に恋してしまったんだ…。





+++ 10月25日 Fin +++