【長編】Sweet Dentist

そのままバスローブの裾を肌蹴ると、しどけなく投げ出された足に指を滑らせた。

「…やだっ…放してっ! 響センセっ…ダメ」

ピタ☆と手を止め千茉莉を開放する。

クスクスと笑う俺に、ようやくからかわれたと解ったらしく、プウッと膨れた。

「はい、おめでとう。バツゲーム決定な♪」

「は?」

「今、【先生】って呼んだだろう?100回で究極のバツゲームって約束だったよな?」

「そんなのズルイ! ああっ、まさか響さんその為にワザと?」

「ん? まーさか、そんな卑怯なことをこの俺がすると思う?」

「……思う。だってその笑みが黒いもん」

ニッコリと笑う俺にピシャリと言い放つ。

確かにワザとだったのは事実。

あと一回でバツゲーム決定なのに、99回目以降は警戒してかなかなか【先生】と言い出さなくなった為、策を講じてみたのだ。

未だに焦った時や怒った時に【先生】が飛び出す確率が高い為、要は軽くパニックにしてやればいいのだが、バレバレだったらしい。