「響さん? どうしたの、風邪引いちゃうよ?」
いつの間にかバスルームから出てきた千茉莉に声を掛けられ驚いて振り返る。
乾いたばかりのまだ少し湿った髪にバスローブ。
こんな格好では風邪を引くのは千茉莉のほうだと、慌てて着ていたガウンを開くと、後ろから抱きしめるようにしてその中に取り込んだ。
千茉莉は二人羽織みたいだと声を立てて笑った。
「ごめん、寒かったな。
ちょっと頭を冷やしたくて…。
気持ちが高ぶってどうも落ち着かないんだ」
「…解るよ。あたしでさえ興奮気味で寝付けそうに無いんだもの」
「千茉莉は疲れているだろう?
飛行機の中で少し寝ただけなのに、本当に色々な事があったからな」
「うん……長い一日だったね。
でも夢みたいに素敵な一日だったわ」
「ああ…そうだな。あそこに母さんがいるって事が信じられないよ。
目覚めてくれるなんて…奇跡だとしか言いようが無い。
千茉莉のおかげだよ。お前が俺をここまで連れてきてくれなかったら、絶対にこんな幸せは無かった」
「…それを言うなら、響さんだってあたしを励ましてパパを説得してくれて、留学まで出来るようにしてくれたじゃない。
あなたがいてくれなかったらあたしも今、こんなに幸せじゃなかったと思うわ」
いつの間にかバスルームから出てきた千茉莉に声を掛けられ驚いて振り返る。
乾いたばかりのまだ少し湿った髪にバスローブ。
こんな格好では風邪を引くのは千茉莉のほうだと、慌てて着ていたガウンを開くと、後ろから抱きしめるようにしてその中に取り込んだ。
千茉莉は二人羽織みたいだと声を立てて笑った。
「ごめん、寒かったな。
ちょっと頭を冷やしたくて…。
気持ちが高ぶってどうも落ち着かないんだ」
「…解るよ。あたしでさえ興奮気味で寝付けそうに無いんだもの」
「千茉莉は疲れているだろう?
飛行機の中で少し寝ただけなのに、本当に色々な事があったからな」
「うん……長い一日だったね。
でも夢みたいに素敵な一日だったわ」
「ああ…そうだな。あそこに母さんがいるって事が信じられないよ。
目覚めてくれるなんて…奇跡だとしか言いようが無い。
千茉莉のおかげだよ。お前が俺をここまで連れてきてくれなかったら、絶対にこんな幸せは無かった」
「…それを言うなら、響さんだってあたしを励ましてパパを説得してくれて、留学まで出来るようにしてくれたじゃない。
あなたがいてくれなかったらあたしも今、こんなに幸せじゃなかったと思うわ」



