時刻は既に午前2時を回っている。
静かな部屋に聞こえるのは、淡々と時を刻む時計の音と千茉莉のいるバスルームからの水音だけだった。
古い屋敷にしては防音が整っているのか、それとも俺達のいる部屋が離れているのだろうか。
静けさが落ち着かなくてソファーから立ち上がると、部屋に用意された上質の絹のガウンがサラリと衣擦れの音をたてた。
手にしたグラスの中でバーボンの氷がカランと耳に心地良く鳴る。
落ち着かない心を宥めたくて、外気を取り入れようと、自分の身長の倍はありそうな大きな格子窓を左右に大きく押し開き、冷たい冬の風を感じてみた。
空には雲が多く星は見えなかったが、細い三日月が頼りない光を放っている。
肌を刺すような冷たさに、体温が急速に奪われていった。
それでもまだ母との再会に興奮が冷めない身体は、熱を持ったように火照っていて、寒さも感じなかった。
高ぶった感情は簡単には治まりそうになく、そのままバルコニーに出てグルリと屋敷全体を見渡してみた。
静かな部屋に聞こえるのは、淡々と時を刻む時計の音と千茉莉のいるバスルームからの水音だけだった。
古い屋敷にしては防音が整っているのか、それとも俺達のいる部屋が離れているのだろうか。
静けさが落ち着かなくてソファーから立ち上がると、部屋に用意された上質の絹のガウンがサラリと衣擦れの音をたてた。
手にしたグラスの中でバーボンの氷がカランと耳に心地良く鳴る。
落ち着かない心を宥めたくて、外気を取り入れようと、自分の身長の倍はありそうな大きな格子窓を左右に大きく押し開き、冷たい冬の風を感じてみた。
空には雲が多く星は見えなかったが、細い三日月が頼りない光を放っている。
肌を刺すような冷たさに、体温が急速に奪われていった。
それでもまだ母との再会に興奮が冷めない身体は、熱を持ったように火照っていて、寒さも感じなかった。
高ぶった感情は簡単には治まりそうになく、そのままバルコニーに出てグルリと屋敷全体を見渡してみた。



