やがて時計の針が11時12分を指した。
俺と千茉莉以外の四人が、王家に伝わるという誕生を祝う歌を歌い始めた。
初めて聴くメロディーなのに俺はその歌を知っていた。
多分母が幼い頃に歌ってくれたものをどこかに記憶していたのだろう。
途中から歌いだした俺に、四人は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに満面の笑顔になった。
そして千茉莉は、その場に居た誰よりも嬉しそうに俺を見つめていた。
歌が終わると、公爵から順に母に祝福のキスと祝いの言葉を贈っていく。
公爵夫人の後に父が、その後に俺が続いた。
頬に祝福のキスをして、それから耳元で祝いの言葉を述べた。
「誕生日おめでとう母さん。
俺…会いに来て良かったよ」
そう言って母の手を取るとその甲に口づけて、万感の思いを込めて言葉を続けた。
「俺を産んでくれて…ありがとう…」
その瞬間…
母の頬を涙が伝った―…
俺と千茉莉以外の四人が、王家に伝わるという誕生を祝う歌を歌い始めた。
初めて聴くメロディーなのに俺はその歌を知っていた。
多分母が幼い頃に歌ってくれたものをどこかに記憶していたのだろう。
途中から歌いだした俺に、四人は一瞬驚いた表情をしたが、すぐに満面の笑顔になった。
そして千茉莉は、その場に居た誰よりも嬉しそうに俺を見つめていた。
歌が終わると、公爵から順に母に祝福のキスと祝いの言葉を贈っていく。
公爵夫人の後に父が、その後に俺が続いた。
頬に祝福のキスをして、それから耳元で祝いの言葉を述べた。
「誕生日おめでとう母さん。
俺…会いに来て良かったよ」
そう言って母の手を取るとその甲に口づけて、万感の思いを込めて言葉を続けた。
「俺を産んでくれて…ありがとう…」
その瞬間…
母の頬を涙が伝った―…



