温室の中には色取り取りの花々が咲き乱れている。
お父さんに続いて中に入ると、そこは外の寒さが嘘のように暖かくて、コートを着ていると汗ばむほどだった。
更に温室の奥へと進むと、そこにはこの城の主と思われる見覚えのある瞳をした老人と、その夫人が微笑んでいた。
「響、レクシデュール公爵と公爵夫人だ。…お前のおじいさんとおばあさんだよ」
「―っ! 何だって? じゃあここは…」
「アリスの実家だ」
「…じゃあ母さんはここに? …最初からここへ来るならそうと言えばよかったのに」
「お前はまだアリスに会うことをどこかで迷っていただろう?
それなのに今夜いきなりおじいさん達が待っていると言ったら素直について来たか?
きっと日を改めてとか何とか言い訳をして先延ばしにしようとしたんじゃないか?」
グッと言葉に詰まった響さん。
お父さんは響さんの中の迷いや不安をお見通しだったらしい。
「母さんの事は受け入れるつもりでイギリスへ来たんだ。
それから逃げるつもりは無いさ。
…だけど、いりなりおじいさんやおばあさんって言われても…
考えてもみなかったから」
言葉を濁しながらもレクシデュール公爵夫妻と向き合う響さんは、自分と同じオッドアイの祖父に戸惑いの表情を隠しきれない様子だった。
お父さんに続いて中に入ると、そこは外の寒さが嘘のように暖かくて、コートを着ていると汗ばむほどだった。
更に温室の奥へと進むと、そこにはこの城の主と思われる見覚えのある瞳をした老人と、その夫人が微笑んでいた。
「響、レクシデュール公爵と公爵夫人だ。…お前のおじいさんとおばあさんだよ」
「―っ! 何だって? じゃあここは…」
「アリスの実家だ」
「…じゃあ母さんはここに? …最初からここへ来るならそうと言えばよかったのに」
「お前はまだアリスに会うことをどこかで迷っていただろう?
それなのに今夜いきなりおじいさん達が待っていると言ったら素直について来たか?
きっと日を改めてとか何とか言い訳をして先延ばしにしようとしたんじゃないか?」
グッと言葉に詰まった響さん。
お父さんは響さんの中の迷いや不安をお見通しだったらしい。
「母さんの事は受け入れるつもりでイギリスへ来たんだ。
それから逃げるつもりは無いさ。
…だけど、いりなりおじいさんやおばあさんって言われても…
考えてもみなかったから」
言葉を濁しながらもレクシデュール公爵夫妻と向き合う響さんは、自分と同じオッドアイの祖父に戸惑いの表情を隠しきれない様子だった。



