【長編】Sweet Dentist

嫉妬が云々って部分は過大評価だと思うけれど、自分が苦労しただけに、パパの心配は分からないでもない。

でもやっぱりあたしは学んでみたかった。

「パパ…心配してくれるのは嬉しいけど、あたし、シャルルさんの元で学びたいの」

「…それはフランスへ行きたいということじゃなく、シャルル自身から学びたいと言うことか?」

あたしは強い意志を込めてパパを見つめると、力強く頷いた。

「フランスへ行くのは確かに憧れるけど、そこは重要じゃないの。

あたしは、あの大会でシャルルさんに認めてもらって、この人についていきたいと思った。

彼から学び、一人前になりたいと思ったの。フランスへ行くことが大切なんじゃない。

あたしが師と仰ぐ人がフランスに居る。だから行きたいの。彼から学んで一人前になりたいの。

お願いします、パパ。シャルルさんの元で学ばせてください」

あたしは立ち上がるとパパに向かって頭を下げた。

するとシャルルさんも一緒に立ち上がって、パパに向かって頭を下げた。