【長編】Sweet Dentist

「こんばんは。…お久しぶりですね、花蓮さん」

余りにも意外なその人に、あたしは言葉を失った。

流暢な日本語を話す、青い瞳の青年。


―シャルルさん?


「まあ~シャルル、久しぶりね。立派になって♪待ってて、充さんを呼んで来るわね」

…なんでシャルルさんがうちに来るの?

ってか、何でママを花蓮さんって名前で呼んでいるの?

久しぶりって…どういうこと?

ポカンとしているあたしに向かって挨拶したのは、確かに見覚えのある、あのシャルルさんだった。

ママに案内され、あたしの前を素通りして客間へ消えていくシャルルさんを、放心したまま眺め続ける。

パタンと、客間のドアが閉まる音で、ハッと我に返った。

…どういうこと?