「それから暫くして、彼女は一人で旅立ったんだ。
帰国後、俺の合格発表の結果を聞くのを楽しみにしていると言っていたんだ。
それなのに…彼女は二度と帰らなかった」
「どうして? …だって直ぐに帰ってくるはずだったんでしょう?」
「帰って来るはずだったよ。
飛行機が…墜落しなければね」
あたしはとっさに響さんの顔を見た。
彼の顔は蒼白で、噛み締めた唇は色を失っていた。
飛行機の墜落
ショッキングな事実の前に、震えが止まらなくなる。
制御の利かない指に必死に力を入れると、胸の前で両手を組んだ。
「…乗客は全員死亡したと報じられた。
オッサンは捜索が打ち切られた後も、ずっと捜し続けていたらしいが…」
「……全員死亡って嘘でしょう?
だって母は生きているんですよ?」
響さんの言葉に、今度はパパが驚く番だった。
「何だって!?
生存者がいたとは聞いていないぞ?」
帰国後、俺の合格発表の結果を聞くのを楽しみにしていると言っていたんだ。
それなのに…彼女は二度と帰らなかった」
「どうして? …だって直ぐに帰ってくるはずだったんでしょう?」
「帰って来るはずだったよ。
飛行機が…墜落しなければね」
あたしはとっさに響さんの顔を見た。
彼の顔は蒼白で、噛み締めた唇は色を失っていた。
飛行機の墜落
ショッキングな事実の前に、震えが止まらなくなる。
制御の利かない指に必死に力を入れると、胸の前で両手を組んだ。
「…乗客は全員死亡したと報じられた。
オッサンは捜索が打ち切られた後も、ずっと捜し続けていたらしいが…」
「……全員死亡って嘘でしょう?
だって母は生きているんですよ?」
響さんの言葉に、今度はパパが驚く番だった。
「何だって!?
生存者がいたとは聞いていないぞ?」



