「俺が一人前のパティシェになったら、是非作って欲しいとアリスさんに頼まれていたのが、君の誕生ケーキだったんだ。
だけどそれを果たすことも出来ず、感謝すら述べることが出来なくなった事が、ずっと心残りだった。
彼女が望んだケーキではなかったが、このクッキーで君の心の傷が少しでも癒え、アリスさんの顔を思い出してくれたというのなら、彼女に恩返しが出来たようでとても嬉しいよ」
そう言って微笑んだパパは、とても幸せそうだった。
お菓子で誰かが幸せを感じてくれた時、パパはいつもこんな顔をする。
とても優しくて慈悲深いその表情には
娘のあたしでさえ近寄れないような神々しさを感じるのだ。
響さんの言う天使の金の羽が見える瞬間って
こういう時なのかもしれない、と思った。
だけどそれを果たすことも出来ず、感謝すら述べることが出来なくなった事が、ずっと心残りだった。
彼女が望んだケーキではなかったが、このクッキーで君の心の傷が少しでも癒え、アリスさんの顔を思い出してくれたというのなら、彼女に恩返しが出来たようでとても嬉しいよ」
そう言って微笑んだパパは、とても幸せそうだった。
お菓子で誰かが幸せを感じてくれた時、パパはいつもこんな顔をする。
とても優しくて慈悲深いその表情には
娘のあたしでさえ近寄れないような神々しさを感じるのだ。
響さんの言う天使の金の羽が見える瞬間って
こういう時なのかもしれない、と思った。



