「神崎さん、ありがとうございました。
ずっと忘れていた母の顔を思い出せました。
写真の一枚すらなかったので…」
「今日の昼会ったときに、響君がコンタクトを取った姿を見て驚いたよ。
彼女の瞳そのものだったからね。
だから君の口から『顔も思い出せない母親』と聞いた時はショックだった。
彼女は本当に素晴らしい女性だったよ。少しでも思い出してくれてよかった」
感無量の面持ちの響さんにパパは満足気に頷いた。
夕食の間も静かにあたし達を見守っていたのは、響さんの中に、かつて自分の進むべき道を示してくれたアリスさんを見て、その息子の背負う重荷に胸を痛めていたのかもしれない。
ずっと忘れていた母の顔を思い出せました。
写真の一枚すらなかったので…」
「今日の昼会ったときに、響君がコンタクトを取った姿を見て驚いたよ。
彼女の瞳そのものだったからね。
だから君の口から『顔も思い出せない母親』と聞いた時はショックだった。
彼女は本当に素晴らしい女性だったよ。少しでも思い出してくれてよかった」
感無量の面持ちの響さんにパパは満足気に頷いた。
夕食の間も静かにあたし達を見守っていたのは、響さんの中に、かつて自分の進むべき道を示してくれたアリスさんを見て、その息子の背負う重荷に胸を痛めていたのかもしれない。



