【長編】Sweet Dentist


いわゆるあたしたちのカンケイについて訊いてきたのだ。

コッソリ訊かれることはあるだろうと覚悟していたが、ようやく場が和んでこれから…という時に突然!
しかもパパの前で切り出されたことに驚き、あたしは飲んでいたジュースを噴き出しそうになった。

パパは動揺して、響さんに注ぐつもりで取り上げたビールをそのままコップの無い空間に注ぎ、テーブルクロスに飲ませてしまった。

多分一番冷静だったのは響さんだったと思う。

「残念ながらまだキス止まりで…」

と、素直に告白する彼に、あたしはイスから転げ落ちそうになった。

またパパのご機嫌がレッドゾーンに突入かと頭を抱える。

話を切り出す前に、留学の文字に羽が生えて飛んでいくのが見えた気がした。