【長編】Sweet Dentist

目の前には、かなり機嫌の悪いパパ。

その視線は真っ直ぐに、響さんへと向けられていた。

暫し妙な沈黙が流れる。

先に口火を切ったのは、パパだった。

「…お前か、千茉莉と付き合っているってヤツは」

パパはあたしの聞いた事の無いトーンの声で響さんに質問した。

低く、擦れた声には怒りが含まれている。

いつもは優しいパパのここまでの怒りに、あたしは怖くなって、響さんのくれた花束をギュッと抱きしめた。