【長編】Sweet Dentist

誤解は解けた訳だし、別に大人なコトをする訳でもない。

彼女のストレスとやらを発散できれば、解放されるのならば付き合うのも良いのかもしれないと思った。

「響さん、付き合ってあげたら?」

「お前…いいのか?」

「うん、その代わりあたしも行くよ? やっぱり二人きりにするのは妬けちゃうし…」

言いながら頬が染まっていく。

そんなあたしの様子に気を良くしたらしい彼は、身体を屈めると耳元で囁いた。

「おまえなぁ、その顔可愛すぎ。
今日はお前の誕生日だから、さっきのとんでもなく失礼な誤解の詫びは、今日だけ許しておいてやる。
だけど、完全に許したわけじゃないぞ?」

「えええっ? そんなぁ」