【長編】Sweet Dentist

視線を逸らし、再び逃げ出そうとするあたしを真由美さんが遮った。

「そーゆーコトって何をすると思ったのかしら、お嬢さん?」

「…何って…大人の関係なんでしょう?」

「………」

あたしの返答に真由美さんは一瞬目が点になり―…

次の瞬間、ブハーッと笑い出した。

響さんも苦々しい顔であたしを見ている。



何?



あたし、何かおかしなこと言った?


だって、さっき二人でそんな会話をしていたじゃない。

「千茉莉、あのなぁ、お前すげー俺に対して失礼な誤解をしていないか?」

「え…っ?」

「アハハハハッ、響…この娘、カワイイッ☆ そっか、そういう会話に聴こえたんだ? アハハハハッ」

そういう会話に聴こえたんだって…?


―― 違うの?