【長編】Sweet Dentist

この場にいたくなくて、二人に背を向けると全速力で駆け出した。

パーキングを通り抜け、マンションの外へと出たところで、強く腕を捕まれ引き止められる。

「ちっ、千茉莉?お前どうして?」

「…さぁ、どうしてでしょうね?
何よその驚き方。二人で何をするの?
あたしに内緒にしなくちゃいけないような大人なことをするの?
ふーん…解りました。
お邪魔はしません。
どうぞごゆっくり」

「ごゆっくりって…おまえ」

「響さんなんて大嫌い!
あたしに触れないでっ!」