【長編】Sweet Dentist

響さんとの約束は2時。

今の時刻は11時に少し前。

かなり時間があるからまだマンションにいると思う。

いてくれるよね?

もしも午前中だけお仕事だったりしたらどうしよう…。

部屋に置手紙でもして家の状況だけでも伝えておこうかなぁ。

響さんから貰ったカードキーを手の中でギュッと握り締めて、バス停から入り口まで最短距離である、パーキングを横切った。
響さんの車を見つけ、部屋にいることを確信しホッとする。



―そのとき…



視界に信じられない光景が飛び込んできた。



信じられない。

信じたくない。


それは…


響さんが、真由美さんと腕を組んで歩いている姿だった。