【長編】Sweet Dentist

俺はずっと求めていた。

幼い頃から感じていた孤独。

他に馴染めない疎外感。

それらを埋めてくれる温かい場所を―…

母親の顔すら覚えていない俺は、上手く誰かに甘えることも出来なくて…。

無条件で安心できる温もりを知らず、ずっとそれを心の奥底で捜し求めていた。

ずっとずっと欲しかったものは、心が穏やかに安らげる場所だった。



あの日、蜂蜜色の公園で出逢った幼い少女。


手渡された小さなキャンディ。


確かに受け取った温かな『想い』。


あの日の少女が今


俺の安らぎとなって目の前にいる。