【長編】Sweet Dentist

中でも俺と同じくらいの年齢の金髪の外国人の視線に冷たいものを感じゾクリとする。

フランスから来た有名なパティシェらしいが、まるで値踏みでもするような視線が不快感を煽った。


なんとも言えない重い空気が流れる。


まるで自分の邪念が災いを招いてしまったようで、全身から血の気が引いた。


同時に心の闇が晴れ、理性が還ってくる。



俺は…何を考えていた?



千茉莉が一人前のパティシェに成長するのを誰よりも応援し見守って行くつもりでいたのに…。

彼女の余りにも急激な成長に圧倒され、自分を見失うところだった。