【長編】Sweet Dentist

不安で昨夜は眠れなかったんじゃないか…とか

緊張して具合でも悪くなっていないか…とか

とにかく次から次へと不安要素が浮かんできて、居ても立っても居られなくなる。

昨夜は空とホテルに泊まったらしいが、ちゃんと起きれただろうか?

迷子にならずに会場まで行けただろうか?

忘れ物なんかしていないだろうなぁ?

だんだん余計なことまで心配し始めた自分に苦笑する。

まったく…俺はあいつの保護者かよ?

早く千茉莉の顔を見ないことには、心穏やかになれないと判断した俺は…

前を行くトラックを抜き去る為、更にアクセルを踏み込んだ。