「うん…。人を幸せに出来る力はあたしにあるんじゃないって解ったの。
あたしはパパやママに愛されて、友達にも恵まれていたから、ずっとずっと幸せで、誰かを想う苦しい気持ちとか、妬みとか、醜い気持ちを知らなかったの。
だから、今までは純粋に幸せな気持ちだけをお菓子に込めることが出来ていた。
だけど…やっと気付いたの。
あたしはそんなに純粋でも、優しくもない。
人を羨んだり、嫉妬したりする自分の中の醜い部分を認めたら、これまでの自分は、ずっと人に支えられて、パワーを貰ってばかりだったんだって気付いたの。
あたしはバカだから、それを自分の力だと過信していた。
これまでお菓子に込めていた幸せな気持ちは、全部人から貰ったものであたし自身にはそんな力が無いんだって解ってしまったら、実力も無いのに留学なんて恥ずかしくて出来ないよ」
話しながらどんどん俯きがちになっていくあたしの顎に先生の指が掛かる。
クイと上を向かせられると、かなりの至近距離で瞳を覗き込まれた。
あたしはパパやママに愛されて、友達にも恵まれていたから、ずっとずっと幸せで、誰かを想う苦しい気持ちとか、妬みとか、醜い気持ちを知らなかったの。
だから、今までは純粋に幸せな気持ちだけをお菓子に込めることが出来ていた。
だけど…やっと気付いたの。
あたしはそんなに純粋でも、優しくもない。
人を羨んだり、嫉妬したりする自分の中の醜い部分を認めたら、これまでの自分は、ずっと人に支えられて、パワーを貰ってばかりだったんだって気付いたの。
あたしはバカだから、それを自分の力だと過信していた。
これまでお菓子に込めていた幸せな気持ちは、全部人から貰ったものであたし自身にはそんな力が無いんだって解ってしまったら、実力も無いのに留学なんて恥ずかしくて出来ないよ」
話しながらどんどん俯きがちになっていくあたしの顎に先生の指が掛かる。
クイと上を向かせられると、かなりの至近距離で瞳を覗き込まれた。



