それは神様が天使に引き合わせてくれる為の粋な計らいだったのかもしれない。
空を朱に染め滲んでいる夕日は、いつの間にかその姿を西の彼方へと沈みゆこうとしていた。
秋の夕暮れは早く徐々に空は朱から紫色に染まり始めている。
名残惜しげな金色の筋を木々の間から煌かせてゆく夕日を美しいと感じ、惹かれるように光の溢れる方向へと歩き出した時、その人影は目に飛び込んできた。
決して見間違える筈の無い少女。
太陽が沈む刹那、最後の煌きの中で蜂蜜色の光につつまれて眠るエンジェル。
夢かと思った。
これが運命でなかったら何だというんだろう。
心が確信を深めていく。
やっぱり千茉莉は神が俺を救う為に遣わしてくれたのだと…。



