アップにまとめた髪に真珠の髪飾りをつけ、スプレーをふりかけ仕上げていく聖良さんを、魔法にかかったように鏡越しに見つめていると、不意に聖良さんが口を開いた
「千茉莉ちゃんにお願いがあるんだけど…」
「なんですか?」
「もしもあたしの兄がプロポーズにいい返事をもらえたら、兄の結婚式にもウェディングケーキを作ってやってくれない?」
「結婚なさるんですか?お兄さん」
「ううん、まだ返事待ち。随分待たされててね、このままじゃおじいさんになっちゃう。ただでさえ年齢差があるっていうのに」
「お年離れているんですか?」
「そう言えば千茉莉ちゃんと響先輩も年齢差があるのね」
突然出てきた響先生の名前にドキドキする。
平静を保って見せても聖良さんにはお見通しなのかもしれない。
この人の前では何故かウソをつくのはいけないような気さえしてしまうから不思議だ。
「千茉莉ちゃんにお願いがあるんだけど…」
「なんですか?」
「もしもあたしの兄がプロポーズにいい返事をもらえたら、兄の結婚式にもウェディングケーキを作ってやってくれない?」
「結婚なさるんですか?お兄さん」
「ううん、まだ返事待ち。随分待たされててね、このままじゃおじいさんになっちゃう。ただでさえ年齢差があるっていうのに」
「お年離れているんですか?」
「そう言えば千茉莉ちゃんと響先輩も年齢差があるのね」
突然出てきた響先生の名前にドキドキする。
平静を保って見せても聖良さんにはお見通しなのかもしれない。
この人の前では何故かウソをつくのはいけないような気さえしてしまうから不思議だ。



