【長編】Sweet Dentist

30分くらい車を走らせた頃、響先生はようやく目的地に着いたようだった。


車が止まったのはあたしも名前を知っている、子供服のブランドとして人気があるお店の前だった。

親子ペアで着るデザインの大人物も評判が良く、雑誌などでも取り上げられているお店だ。

響先生は何故こんな所にあたしを連れて来たんだろう。

あたしに車を降りるように促がすと店のドアを開けて中へ入るようにと仕草で示す。

子供服でも買うのかな?

『付き合え』って誰かのプレゼントを選ぶのを手伝う事だったのかしら。

店内を見回してみると、響先生と余り年の変わらない髪の長い女性が先生に向かって笑いかけた。


それはもう鮮やかな天使を思わせる笑顔で。